2021 October

 

 
 
ようやく長かった緊急事態宣言が解除され、街に少しずつ賑わいが戻って来る。自然は刻々と秋に向かい爽やかな秋晴れ、夕方のルーティン、バドミントンも快適。大きな蕾を付けた金木犀の甘い匂いに季節を感じる。

 

   
 
 
8月から始めた写真データの整理、走り抜けて来た30年を総括するのはなかなかの大仕事。デジタルに移行する前はフィルムの時代、一コマひとこまネガと照らし合わせる。今や懐かしいライトボックスにネガを載せる作業も久しぶり、大量の未処理写真が少しずつ揃って行く。「千里の道も一歩から」・・・。

 

 
 
 
緊急事態宣言が解除になり対面の打ち合わせも少しずつ増え始め、1年半ぶりの打ち合わせカフェ。それでもまだ時短営業は続き消化不良のまま閉店、見慣れた光景もいつになく新鮮で歩きながら打ち合わせも続行

 

 
 
 
緊急事態宣言解除の影響はスグに現れ、にわかに忙しくなる日常。結婚式やパーティーも小規模ながら少しずつ再スタート、贈答品のリクエストも倍増しギフトボックスで溢れるアトリエ。

 

 
 
一日中オンラインというリズムが長く続き、すっかり習慣化してしまった新しい日常。ようやく再開した対面の打ち合わせも時短営業で21時にはお店が閉まるので気もそぞろ、消毒などの閉店準備が始まる20時過ぎになるともはや誰も居ない。人々の暮らしが根本的に変わった事を実感する。

 

   
 
 
10月に入りと宣言解除の影響で怒涛の様に忙しくなり、かつてはコレが日常だったと思うとオソロシイ。ようやく軽井沢に向かう。新幹線はまだまだガラガラ、車窓の景色も久しぶり。

 

 
 
 
ほぼ1年半ぶりの宣言解除で対面の打ち合わせが続いた今週、オンラインではない忙しさに戸惑う。霧が立ち込める軽井沢らしい景色を眺めつつ久しぶりに母の部屋を整理する。母が天に召されてもう6年、母の物を整理する事で心を整えて来た事を想う。

 

 
 
 
夜明け前に目覚め、空が白み始める幻想的な森を眺めつつ一仕事。濃霧も消えて爽やかな快晴の朝、澄み切った空に聳えるように立つ糸杉に眩しい太陽が光る。

 

 
 
軽井沢のルーティン、朝のウォーキングに行く。東京で2時間も歩くことはなかなか無いので快晴のプリンスは恰好のウォーキングエリア。美しい景色を眺めながらオープン真近のゲレンデまで足を延ばす。人工雪で出来たオブジェの様な小さな雪の山、何ともユーモラスで可愛らしい。

 

 
 
 
雲一つない真っ青な空の下、ひたすら歩く。10月だというのに汗ばむほどの気候も嬉しく、コールマンのキャンプグッズの展示会も楽しい。中に入って見るとテントは意外に高くバーベキューにもぴったり。

 

   
 
 
たっぷり2時間も歩くと汗ばむどころか、夏のような暑さ。10月だというのにまさかのテラスランチ、そしてメニュウは冷やしうどん。眩しい日差しの中、デザートもコーヒーもテラスで。

 

 
 
軽井沢から新幹線で上野に直行、東京文化会館でモーリス・ベジャールのバレエを観る。友人のご招待も嬉しく、暮れて行く美しい空を眺めつつ開演までお喋りを楽しむ。パリからの長いお付き合いになったいつものメンバー、これからも末永く仲良く年を重ねたいもの。

 

   
 
 
昨年の緊急事態宣言による外出自粛期間に始めた「総整理」、一体いつまで整理し続ければ終わるのか?それほど長い間、日仏を往復しつつ、アジアとヨーロッパを移動していた30年を想う。今日はバッグを整理、同じ様でも微妙に違う・・・、愛用の黒いバッグたち。

 

 
 
ひたすら、そして延々に続くデータ整理。モノと違ってデータや写真はその数と媒体の種類も多岐に渡り、一括して総整理するにはまだまだ先が長い。アトリエのワゴンにクロノジカルに並ぶデータ、その時々の出来事を思い出し懐かしい気持ちに浸っている場合ではない・・・。

 

 
 
 
デザイナーや建築家、写真家は資料や参考商品、撮影用什器等さまざまなモノが必要。スッキリと整頓された友人のオフィスの秘密は巨大倉庫と伺い早速見せて頂く。大きなエレベーターに乗り込むと天高いっぱいに整然と並ぶコンテナ、NYのウエアハウスを思わせるベイエリアのストレージ。

 

 
 
 
解放感と臨場感のある夜景も東京のベイエリアならでは、ライトアップされた橋が水面に映り美しい。10月とは思えない夜風も気持ちよくNYにでもいるような気分。

 

 
 
 
仕事の合間に費やせる時間が少ないためなかなか進まないデータ整理。「千里の道も一歩から」と座右の銘が頭をよぎりつつ・・・、本当に終わるのだろうか?ようやく煩雑だった媒体の形態を揃えCDROMに一本化、システムの構築が全てのベース。

 

 
 
宣言解除以降、打ち合わせもオンラインから対面へ、友人と会うことも2人なら躊躇なく、と少しずつ日常が戻りつつある。それでも夜はまだ早くホテルのロビーラウンジも18時を過ぎると誰も居ない。宣言中は生演奏も無く静かだったラウンジに響くピアノの音色、ハロウィーンのデコレーションが寂し気に揺れる。

 

 
 
21歳でパリに渡った34年前、アパルトマンの大家さんに連れられて初めて行ったIKEA。パリ郊外にあるテーマパークのような巨大ショップに感激した思い出、待ち時間につい覗いてしまう。全てがQRコードで無人のキャッシャー、薄いコーヒーを飲みつつ懐かしい光景が蘇る。ハロウィーンを通り越してクリスマスのデコレーションに焦るのは私だけではないはず。

 

 
 
仕事も一段落、快晴の軽井沢に到着し早速ルーティンのウォーキングへ。抜けるような青空の下、アメリカのウエアハウスのようなアウトレット・モールが続く。GUCCIやPRADAの広大な売り場面積も圧巻、壮大な浅間山とキラキラと眩しく光る水面、澄んだ空気と爽やかな風に吹かれつつひたすら歩く。

 

 
 
ゲレンデに隣接した黒川紀章氏の設計によるプリンスホテル、ロビーはすっかりハロウィーンのデコレーション。暖炉を囲んで美味しいケーキが頂けるカフェも今はコロナでクローズ。もうすぐ始まるスキーシーズンを前にメンテナンスも完璧。

 

 
 
軽井沢プリンスのスキー場は人工雪のため11月3日のオープンを前に既に準備は着々、雪の山が少しずつ大きくなっている。森の中に建つログキャビンもスキーヤーを迎える準備も万端、シーズンももうすぐソコ。

 

 
 
 
今年もハロゥインの季節がやって来る。早速マーケットで見つけたカボチャでスープの支度、蒸して種を取りだす。器にするため蓋部分は固いまま残し中身はお鍋に戻し牛乳とバター、甘いカボチャの匂いがキッチンに広がる。母が大好きだったハロウィン、大切にしていたお人形をお守りのように飾る。

 

 
 
スキーシーズンも真近、新しいアトミックの板がファーストチューンを終えて到着。滑走面をチェックしたりエッジを研いだり、初滑りに向けてこの「もうひと手間」が楽しい。

 

   
 
 
スタイリストさんに刺激を受け、数年ぶりにヘアスタイルを少しだけ変える事に。前髪を作る事にしただけでもそれなりに勇気が要るのがヘアカット、長いお付き合いで私の髪を知り尽くしたT氏の微妙なカットはまるで魔法の様。理想通りの仕上りに大満足、ヘアサロンの雰囲気に癒され気分もすっかりリフレッシュ。

 

 
 
 
資料用の書籍を探しに神保町に出向くことも多いけれど、代々木上原にあるモード系のヴィンテージ・ブックストアは秘密のアドレス。長く探していたアンディー・ウォーホールのミューズ「イーディ」の写真集を見つけとても嬉しく、帰宅を待てずに早速カフェで一読。

 

 
 
 
クリスマスを前に納品業務でお忙しのアトリエ。コロナ禍で迎える2度目のクリスマス、お客様の日常が少しでも華やぎますように・・・、心を込めて梱包する。

 

 
 
 
数年ぶりの衆院選の朝、我が家の前の小学校が投票所のため大勢の人の波。朝のランニングとバドミントンを終えて私も一票、小学校の校庭や花壇の可愛らしい清々しさが心地よい。

 

 
 
 
diary index いよいよ本の原稿に沿った写真選びも佳境、眩しいようなパリの日々を振り返る。選んだ写真をパネルに作成する作業は数年に渡りようやく終わりが見えて来る。膨大な数のパネルが作業台に並びその一枚一枚に思い出は尽きない。 page top

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